食品関係の資格は多くあり、その中には食品衛生責任者や食品衛生管理者、そして食品衛生監視員の三つがあります。しかし、これら三つの名前だけを見てもどんな違いがあるのかは理解しにくいことでしょう。どんな違いがあるのかを徹底解説してみたいと思います。
食品衛生責任者・食品衛生管理者・食品衛生監視員の違いって何?
まず、それぞれの資格がどんな仕事をするのか見てみましょう。
最初に、食品衛生責任者は食品の製造や加工、また調理や販売などをする製造施設や企業にとって必要となる資格となり、食品衛生責任者がいなければ業務をすることができません。
製造過程の中で衛生がきちんと守られるように、また安全な食品が安定して供給されるように全体を管理していくために、高度な知識が要求され工場全体の総責任者として働きます。さらに、工場だけではなく、飲食店を営業するときや食肉を販売するとき、さらには魚介類を販売するときなども食品衛生責任者がいなければいけないと法律で決められています。
続いて食品衛生管理者ですが、乳製品や食肉製品などの食品の製造や加工施設の中で衛生管理を行っていくのが主な仕事となります。
食品衛生責任者が販売をする場にもいなければいけないのに対して、食品衛生管理者は食品の製造をする施設に主にいなければならず、どんな工場でも上記のような製造を扱うときには専任の食品衛生管理者が一人いなければなりません。就職先は食品メーカーやあらゆる食品の製造工場や加工工場となります。
そして、食品衛生管理者の資格というのは任用資格という部類のもので、仕事に任命されたときに初めて、食品衛生管理者を名乗ることができます。つまり、試験に受かり資格を取得しただけでは食品衛生管理者を名乗ることができません。
食品衛生監視員は食品衛生法のもとに食品を扱う色々な営業施設に立ち入って検査をしたり食品についての指導をしたりし、各営業施設で衛生の品質が保たれ消費者が安全に食を楽しむことができるかどうかを監視したり改善要求をしたりする仕事です。基本的な職場は港や空港の検疫所になり、そこで輸入食品の検査をしていきます。
食品衛生監視員は公務員としての身分となり、検疫所で働くならば、その身分は国家公務員になりますし、各自治体の保健所に勤務するのであれば地方公務員という身分になります。食品衛生監視員の資格も任用資格となり、仕事について初めて食品衛生監視員と名乗ることができます。
これらのそれぞれの資格の違いをよく理解して、自分がどの資格の取得を目指すのか考えていきたいと思います。
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